日本に続々と進出してくる海外のフードデリバリーサービス。
アメリカ最強のドアダッシュが日本に上陸してきたことが注目されていますが、実は世界にはまだまだ日本未上陸の巨大なフードデリバリーサービスが存在します。
規模で言うと世界三大デリバリーサービスは中国の「美団(Meituan)」
ヨーロッパからアメリカまで展開する「JustEat Takeaway(ジャストイートテイクアウェイ)」
ヨーロッパからアジアまで広く展開する「Delivery Hero(デリバリーヒーロー)」があります。
このうちデリバリーヒーローは「foodpanda(フードパンダ)」のブランドで既に日本に上陸済。
大きなくくりで言うとWoltやFOODNEKOもデリバリーヒーローと関わりがあります。
中国最強の美団に関しては今のところあまり情報が入っていません。
ジャストイートについて情報を集めていると、その特徴的な配達員の働きかたや日本進出の可能性が見えてきました。
今回はヨーロッパ最強フードデリバリーサービス「Just Eat Takeaway(ジャストイートテイクアウェイ)」についてまとめます!
まだ日本上陸は未定ですが、その魅力について予習しておきましょう!
目次
Just Eat Takeaway(ジャストイートテイクアウェイ)ってどんな会社?
2000年にオランダで「Thuisbezorgd.nl」と言う名称でスタートしたデリバリー会社。(なんて読むんだ...)
2011年に社名を「Takeaway.com」と改称。ドイツ、ポーランド、ルーマニア、ブルガリア、イスラエルの同業他社を次々に買収し急拡大。
2016年にはデリバリーヒーローのドイツ事業を買収。
2020年にはイギリスを拠点に南北アメリカ・オセアニアにもグループ企業をもつ同業の「JustEat(ジャストイート)」を買収し、社名を「JusteatTakeaway.com」に変更。
さらに同年、アメリカ第三位のデリバリーサービス「GrubHub(グラブハブ)」の買収を発表。
グラブハブの買収が終われば、中国の美団に次ぐ世界第二位の規模となります。
今、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで急拡大をしているデリバリーサービスなのです。
Just Eat Takeaway(ジャストイートテイクアウェイ)の進出エリアは?
ヨーロッパを中心に、オーストラリアなどのオセアニア、カナダブラジルなどの南北アメリカ(グラブハブ買収でアメリカ合衆国もエリアに)。
各国で違ったサービス名で展開しています。
- Takeaway.com(オランダ・ベルギー・ルクセンブルク・ポルトガル・ルーマニア・ブルガリア)
- Lieferando(ドイツ・オーストリア)
- Pyszne.pl(ポーランド)
- 10bis(イスラエル)
- EAT.ch(スイス)
- Just Eat(イギリス・アイルランド・フランス・イタリア・スペイン・デンマーク・ノルウェー)
- Menulog(オーストラリア・ニュージーランド)
- SkipTheDishes(カナダ)
- SinDelantal(メキシコ)
- iFood(ブラジル)
世界中に広くサービスを展開していますが、アジアには一切進出していません。
果たして、日本進出はあるのでしょうか?
Just Eat Takeaway(ジャストイートテイクアウェイ)の日本進出はあるのか?
ジャストイートの日本上陸については、現在のところ全くの未定です。
ここからは完全に私個人の予想なのですが、ジャストイートがアメリカドアダッシュのようにそのまま上陸してくる可能性は低いと思います。
ただ、他企業の買収を通して進出してくる可能性は十分あると思っています。
前述したように、ジャストイートは同業他社の買収を次々と成功させて大きくなってきた会社です。
アメリカ進出にはグラブハブを買収して乗り込む予定です。今後も新規エリア進出の際はその地域で既にサービスを行っている会社を買収して拡大していく方針なのではないでしょうか?
しかも過去にはデリバリーヒーローのドイツ事業を買収した経歴もあります。
日本でフードパンダが一生懸命エリアを拡大したあと、丸ごとジャストイートが買収するようなことが起こる可能性も十分あると言うことでしょう。
Just Eat Takeaway(ジャストイートテイクアウェイ)の配達員の特徴は?
日本上陸の可能性が少しでもあるなら、事前に情報を持っておいて損はありません。
ジャストイートの配達員は、他のギグワークサービスとは一線を画す形でした。
まずは、この動画をご覧ください。(ドイツのLieferandoと言うブランド名です)
コーポレートカラーはオレンジ。日本進出の際はDiDiフードと色が被りそうですね。
動画を見たところ、他のデリバリーサービスと大きく変わらないように見えます。
ジャストイートのホームページも合わせて確認したところ、大きな特徴は4点ありました。
電動自転車貸出し
配達員の拠点に行くと、整備済み・充電済みの電動自転車が借りられます。(料金は不明)
これは嬉しいですね!電動自転車を貸出ししているデリバリーサービスは日本にまだ無いので、これができるとジャストイートは他サービスと大きく差別化できそうです。
なお、自分のバイクや自転車を使うことももちろん問題ありません。
完全時給制?回数クエストがある?
時給制で、待ち時間も報酬が発生する。
適切な労働契約を結べる。
と書いてあります。
時給制で、待ち時間も報酬が発生する。
たくさん配達すれば、その分たくさん稼げる。
と書いてあります。
Woltやfoodpandaのような最低時給保証制度のようですね。
シフトに入らないと働けない?
毎週シフトをアプリで予約する。
と書いてあります。
ここもWoltやfoodpandaのシフト予約と似ていますね。
従業員として雇用し、有給や年金がある?
This is Money.co.ukによると、「ジャストイートは配達員を従業員として処遇し、最低時給保証をはじめとして病欠手当・有給・年金などを保証することで他デリバリーサービス配達員との差別化を図る」と書いてあります。
業務委託契約ではなく、従業員として雇用すると言うことなのでしょうか?
それではもう時給制のアルバイトのような形となり、完全自由なギグワークとは違った形になってしまう気がします。
しかし安定して稼げて保険にも入れる形になるのなら、専業配達員の方にとっては喜ばしいサービスとなるのかもしれません。
最後に
ヨーロッパ最大のフードデリバリーサービスJust Eat Takeaway.comについて、現在わかることをまとめました。
ギグワークではどうしても配達員によるサービスのばらつきが問題になります。
全ての配達員を従業員として雇用し、保険制度も完備され、時給保証もあり確実に稼げて安心して働ける専業配達員のみのデリバリーサービスが、一周回って人気になる日が来るのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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