【STEPNは怪しいポンジスキーム？】ステップンのリスクを考える

 

歩いて稼げると話題になっている、最新NFTゲームSTEPN(ステップン)！

初期費用が高くつくこともあって不安になる人が多いようです。私もずっと怪しいと思っていました。

いったいステップンはどうやって収益を出しているのか？ポンジスキーム詐欺なのではないか？

個人的にはSTEPNには非常に魅力を感じていますが、時給制のアルバイトのように確実に稼げるものではなく、そこには大きなリスクがたくさんあります。

始める前にそのリスクを十分に理解しておきましょう。

 

今回はこのSTEPNという新しいサービスの今後の展開予測とリスクについてまとめます！

 

 

STEPN(ステップン)ってなに？怪しい？

STEPN(ステップン)とは、仮想通貨(暗号資産)であるSolana(ソラナ)ブロックチェーン上に作成されたNFTゲームです。

仮想通貨Solana(ソラナ、SOL)を使ってゲーム内のNFTである靴(スニーカー)を買うと、移動するだけでゲーム内通貨として使えるGSTやGMTが貯まっていきます。

このGST、GMTをSOL(ソラナ)などの仮想通貨を経由してまた円に戻すことも可能です。

 

なぜ、歩くだけで稼げるのか？

このSTEPNというゲームを作っている会社が自社発行通貨のGSTや提携通貨のSOLANAをビットコインのように人気にするために仮想通貨を使ったゲームを作ったのですが、このゲームが大手靴メーカーや大手取引所と提携したことなどが話題となって世界中で人気となり、このゲーム内通貨を買いたい・ゲームに参加したいというプレイヤーが急増してゲーム内通貨が急騰しています。

実態のないものの価値がどんどん上がっているのは不思議な感覚ですが、仮想通貨やNFTはそもそも、そのもの自体の価値というよりは「それを欲しがる人が今後増えて価値が上がるだろう」と推測した人が投資する金額によって価値が決まります。

ゲーム内通貨GSTの価値が今後暴落する可能性は十分ありますし、ビットコインのようにさらに急激に高騰する可能性も十分あります。

さらに現在ステップンをプレイしているプレイヤーの利益の原資の多くは新規参入プレイヤーの初期投資費用から来ているため、ポンジスキーム（ネズミ講のような仕組み）であると批判する声もあります。

仮想通貨価格の暴落リスク・口座取引所の停止リスク・ゲームサービス停止リスクなどリスクはたくさんあり、個人的には多額のお金を使って遊ぶ投資・投機、もっと言えばギャンブルであると捉えています。

またうまく稼げたとしても、仮想通貨の利益には所得税がかかります。特に年をまたいで大きく損をした場合などには前年度分の納税が大きな負担となる事もありますので注意してください。

このSTEPN(ステップン)やGST・GMTが10年前のビットコインのような光り輝く前の原石なのかもしれないし、1年後には全く無価値のものになっているかもしれません。

 

始めるのにいくらかかるの？いくら稼げるの？

ステップンを始めるには、最低でもゲーム内の靴データを一足買わないといけません。

靴を買うには仮想通貨のSOL(ソラナ)が必要となりますが、このSOLの対円レートも日々変化していますし、靴自体の価格も日々変化しています。

7月時点での靴一足の最低価格は1SOLほど。1SOL＝約6000円でしたので靴一足が約6000円となります。

 

いくら稼げるかは所持している靴の数やステータスによって大きく変わりますが、最初は1日100円〜300円程度稼げることが多いです。（GSTのレート変動に大きく左右されます）

靴一足だけを買って地道に原資回収を目指すと徐々に稼げる金額が増えていき、最短で2ヶ月ほどで原資回収できます。（レートが下がらない場合）

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ポンジスキームってなに？

ポンジスキームとは簡単に言えば「ネズミ講」です。

現在投資している投資家たちの利益を、新しく参加した投資家たちの投資資金から出すという手法です。

もっと簡単に言えば

STEPNで現在毎日稼いでいるプレイヤーの利益が、新しく始めたプレイヤー達の初期投資費用から回されているということ。

この仕組みは新規参入プレイヤーが増え続けている間は資金がうまく回りますが、新規参入が減ってくると資金が回らなくなりサービスを継続できなくなります。

ステップンの現在の仕組みはこのポンジスキームなのではないか？と噂されているため、「先行者しか儲からない」「今から始めても間に合わない」と言われているのです。

 

個人的な意見としては、現在のSTEPNの仕組みはほとんどポンジスキームである　と考えています。

しかしブロックチェーンゲームの多くは最初はポンジスキーム型の運営でスタートしますので、そこは問題ではありません。

問題は、新規参入者が減らないような仕組みづくりと、いずれ訪れる新規参入者激減期までの期間をいかに伸ばせるか、またその時までにポンジスキーム以外で収益を出す仕組みが作れるかどうかにかかっているのです。

ポンジスキームで資金とプレイヤー数を集めている間にゲーム内通貨（GST・GMTなど）に魅力を感じる人が減ってしまうとGSTは暴落し、ポンジスキームが成り立たなくなり、サービス停止の可能性が出てきます。

よって現在サービスが始まったばかりのSTEPNは、いかにしてゲーム内通貨に魅力を感じさせ続けるかに尽力しているのです。

 

STEPNのサービス継続への工夫とは

STEPNで歩くとゲーム内通貨が得られますが、これをすぐに現金化するプレイヤーが多いとサービスとしては継続が難しくなります。

しかしSTEPNはこのゲーム内通貨（GSTなど）に価値を持たせるのがうまいです。

プレイヤーに「なるべくゲーム内通貨を現金化せずに持っておきたい・ゲーム内で使用して更なるパワーアップに充てたい」と思わせられれば思わせられるほどゲーム内通貨の価値は高くなり、プレイヤーがゲーム内に滞在する期間（ゲーム内通貨を保有する期間）が長くなります。

よく、

などと言っている人がいますが、「5000円相当のゲーム内通貨」を得ただけであり、日本円に換金するまでは絵に描いた餅です。

「一ヶ月で原資回収達成しました！」と言っている方がいたとしても、その後原資以上に稼いでいくためには数万円分の価値があるSTEPNのスニーカーをゲーム内で保有し続けないといけないため、その間にもしサービスが停止してNFTスニーカーが無価値になってしまったら原資回収すらできないかもしれません。

つまりSTEPNスニーカーなどの全てのゲーム内アイテムを仮想通貨であるSOLに換金し、全てのゲーム内通貨（GSTなど）と一緒に全てまとめて日本円に戻すまでは「稼げている感覚は全て幻想」であり、STEPN側は一円もプレイヤーに払っていないのと同じ。

このゲームは始めると最低でも半年間くらいはゲーム内通貨やNFT・暗号資産を持ち続けることになります。

ゲーム内通貨や仮想通貨がいくら増えたとしても、それは株やFXでいう含み益と同じこと。利益確定するまではゲーム内で踊らされている状態であることを認識しておきましょう。

 

ステップン公式は「Play to Earnのゲームは全てポンジスキームなのか？」という長文記事を書いてポンジスキームについてコメントしています。

英文で難しく少し読みにくいのですが簡単にまとめると、

P2Eゲームをねずみ講と非難する批評家は後を絶ちません。その多くは、暗号とP2E領域に関する一般市民の知識不足による一般的な恐怖から生じていることは間違いありませんが、P2Eゲームが実際に崩壊しやすいトランプの家であり、数千人が経済的に焦げ付くことになるという極めて正当な主張も存在します。

では、すべてのP2Eゲームは本質的に非倫理的であり、ねずみ講に分類されるということでしょうか？私たちはそうではなく、P2Eゲームを持続不可能にする要因と、ゲームがそれを克服する方法を提示すると考えています。

ゲーム内通貨（トークン）の需要供給バランスをしっかり管理することでトークンの暴落を防ぎます。そのために魅力的なコンテンツやトークンを使いたくなる仕組みを随所に散りばめていく。またプレイヤー限定のリアルシューズやリアルイベントなどにもトークンを使用できるようにして更にトークンの利用価値を上げていきます。

のようなことが書いてあります。（P2E...Play to Earnのこと）

ポンジスキームであることへの明確な否定はしていませんが、ゲーム内通貨（トークン）の暴落によるサービス停止に関してはかなりこだわって調整していることが伺えます。

 

 

STEPN(ステップン)は今後も続いていくのか？

プレイしてみて分かったのですが、このゲームは始めると育成ゲーム感覚になっていくのでやめ時が非常に難しいです。

毎日毎日少しずつ稼げる金額が増えていっているのに、「よし今日ですっぱりやめよう！」とは考えにくいですよね？

つまりプレイヤー達はゲーム内通貨を他通貨に両替することなく、ゲーム内で再投資を行って長期間プレイし続ける人が多いのです。この環境が守れればプレイヤーのゲーム内資産は増えたとしても外に流出しないため、サービス全体の保有資産は減らないのでゲーム内通貨の暴落は起こりません。

 

更に現在STEPNガチ勢が考えているのが、今年の秋に実装と言われている「靴のレンタル機能」です。

これは新規プレイヤーに靴を貸すことで自分は歩かずに貸した人に歩いて稼いでもらい、稼ぎの7割が靴所有者に入るというシステム。

このシステムが始まったときのために高ステータスの靴を何足も用意できていれば、自分が何もしなくてもお金がどんどん入ってくることになります。

この時の不労所得を夢見てSTEPNガチ勢がミント（靴の合成）にお金をかけて靴を増やせば増やすほど、STEPNにお金が入り続け、サービス全体の保有資産はどんどん増えていくことになるのです。

 

また、新規参入者も更に増える動きを見せています。

アシックスとのコラボに続いて「ナイキ」や「アディダス」とのコラボも始まりそうですし、テレビなどでの露出も少しずつ増えてきています。

前述した「靴のレンタル機能」が実装されれば、現在最低15万円の初期費用の投資が難しいプレイヤーも無料で参加できることになり、一気に参加者が増えていきそうです。

サービスとしてしばらくは拡大していくと思われる（私の願望も入っていますが）ステップンですが、2021年12月に始まったばかりのサービスのため様々な不具合が発生して非常に不安定です。

では、この魅力的なゲームを始めるときにどんなリスクが考えられるのでしょうか？

 

 

STEPN(ステップン)のリスクとは？

考えられるリスクはいくつもあります。

私がゲームを始めてわずか一週間で、⑤の「Solanaブロックチェーンの不具合」が発生しました。

この時はゲーム内ウォレットに入金する事も、他通貨に両替する事もできませんでした。もしこの状態が長期間続いたり復旧不可能になった場合、全てのプレイヤーがSTEPNに注ぎ込んでいる資産が一気に無価値になるかもしれません。
※この時は翌日復旧しました。

それだけ危うい橋を渡る投資であることをしっかり認識して、絶対に余剰資金で始めるべきです。決してお金を借りたりして投資するものではありません。

このようなリスクの話をすると、「上記のうちどれかの不具合が起きたらゲーム内資産を日本円に変えて逃げればいい」と考える方がいるかもしれませんが、それはおそらく難しいです。

いずれかの不具合が発生するとゲームシステムやウォレットシステムがパンクして、ゲーム内資産（スニーカーなど）を換金することも、日本円に両替する事もできなくなるでしょう。みんな同じことを考えるからです。まずい状況になったが最後、泣き寝入りしかできないでしょう。どれだけ「稼げた気持ち」になっていたとしてもそれがゲーム内通貨や資産であれば、全て無価値になってしまうかもしれません。

よって今私が目標としているのは上記のリスクを踏まえた上で、「何の問題もない人気絶頂状態の時点で全てのゲーム内資産を日本円に変えて逃げ切ること」です。

頭では分かっていても、非常に難しいことだと思いますが。

 

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STEPN(ステップン)のリスクまとめ

このように多くのリスクがあるゲーム、ステップン。

しかし私は個人的には非常に期待しています。

最新のNFTゲームであるSTEPNが、最初はポンジスキームでの運営であったとしてもゆくゆくはプレイヤー数増加により更なる付加価値がついて収益化できるビジネスモデルとなっていくのでしょうか？ゲームを楽しみながらそれを最前線で見ていきたいです。

10年前はビットコインを買う人はアホだと言われていましたよね。

さて、STEPNは第二のビットコインとなれるのか。今後に注目しましょう！

 

 

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